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都留文科大学・国際教育学科の挑戦:教育者の卵に海外経験を!

 

 

個人ページを開設し人生初ブログを投稿してから、あっという間に15ヶ月が経とうとしています。

 

ブログ更新、忘れてたわけではないんです。

 

ただ、本務校の業務についてなかなか公に書ける段階に入れず、ブログに本務校以外の仕事のことばかりを書いていても「それであなたはどこの誰なのか」と問われそうな気がしてしまって、書くのをひたすら躊躇っていました。

 

でも、今日ようやく心の底から晴れやかな気持ちでオープンにできる気がして、ついにキーボードを叩き始めました。

 

ということで、

本務校で1年半をかけて立ち上げた事業について、語ります!!

 

私が講師を務めさせていただいている都留文科大学の国際教育学科では、

〈世界に通用する教員養成〉という大学が掲げるスローガンのもとで、

なんと全学生に対して、2年次の秋学期を北欧の教員養成課程を持つ大学で過ごさせ、現地で教育学等を学ばせます。

また、これは交換留学制度の一環となっていますので、同時期に北欧の大学からも教育学を学ぶ大学生・大学院生を都留で受け入れます。

 

つまり、

〈北欧の提携大学と協働して教師教育を行う〉んです

 

日本で唯一の取り組みだと思います。

 

自分の周りにある教育についてしか知らない教師(教育者、大人)。

海外など、他所で行われている教育に関心を持てない教師(教育者、大人)。

結果として、自分の教育観やこども観を相対化できなくなってしまっている教師(教育者、大人)。

そうした大人を生んでいる要因のひとつに、教員養成の現状があるのかもしれない。

 

多様性への理解を深め、真の意味でのこども理解を持てるようになるためには、

教師自身が一度、全くの異文化の中で葛藤しながら他者と協働する経験が有効かもしれない。

 

そのような思いで、担当者一同、本当に必死になってこの制度を立ち上げました。

 

そして、この学科は2017年4月に開設したばかりですので、

今年こそが、ついにこの交換留学制度が始動する年

 

学科開設当時は、まだ数校しか提携大学が決まっていませんでした。

たった数校に、50名を超える1期生を本当に全員受け入れてもらえるのか、不安でいっぱいでした。

でも、この制度の意義を認め、手を挙げてくれる教師教育者がいる大学が次から次へと現れ、2018年8月現在、提携大学は3カ国9大学になりました。

(提携大学リスト等詳細は、こちらをご覧ください!

https://www.tsuru.ac.jp/english/academic/faculty-of-letters/global/

 

結果、無事に今年52名の1期生を送り出し、28名の学生を北欧の大学から受け入れられることになりました。

 

そして、1期生の第一弾出発組(2名)が昨日日本を発ち、

無事に現地(デンマーク)に到着して先方の大学の先生に会えたとの情報が今朝入りました。

 

ほっと、胸をなで下ろしています。

 

第二弾出発組は明日。

以降、8月下旬まで順々に旅立ちます。

 

でも、ほっとしてばかりいられないのが、今度は北欧からの受け入れがあるから。

8月末、後期授業開始の一足前に留学生向けプログラムが始動します。

 

今年の夏は絶対忘れられない夏になりそう。